2011/07/28

【課外活動】SGDのためのSGD

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ワークショップ開催のきっかけ

先日、実習指導薬剤師のためのワークショップが、開催されました。今年の4月くらいから内容を温めてきたワークショップです。

病院薬剤師会の実習委員会の中で、SGD(Small Group Discussion)のやり方がよくわからない、1つの病院だけでは不安なので、いくつか集まってやりたいなど、SGDに対する不安の声がときどき出ていました。

学生に指導している薬剤師は、学生時代に小グループでの勉強やディスカッションによる教育を受けていない世代です。たとえ、ワークショップなどでディスカッションという経験があっても、ファシリテーションについては、また、別のスキルになります。

というわけで、今回のワークショップを企画しました。

対象者は、県内の病院薬剤師で、学生の実習指導に関わっていることを条件にしました。岡山は、グループ病院での実習を行っており、各グループから参加者を募りました。

講師の先生は、倉敷中央病院の福岡先生です。福岡先生を知っている人にとっては、絶対、参加したいワークショップなのですが、残念ながら、今回の参加者は、限定して応募しました。
ワークショップのスケジュール
第1部 学生によるSGDのデモンストレーション
第2部 SGL(SGD)に関連したミニレクチャー
    実習指導に関するシナリオを用いたディスカッション

第1部では、貴重な三連休の最終日に学生に集まってもらって、SGDのデモンストレーションを行いました。福岡先生が用意されたシナリオは、低学年の教育で使うものですが、学生の興味を引く内容でした。

第2部では、福岡先生にミニレクチャーをしていただきました。当初、スライドによるプレゼンは予定されていなかったようですが、今回の参加者には、少し基本的な知識の部分も必要なのではないかというお話をしたところ、臨機応変にスライドを用意してくださいました。

ワークショップ振り返り

第1部では、ファシリテーターとして、SGDに参加したのですが、いつもやっているように、沈黙を貫くという作戦にでました。もちろん、あまりにも議論がそれたら、介入はするつもりでした。デモンストレーションとしては、あまり、派手さがなくて見ているだけの参加者にはつまらなかったかなあと反省する点もあります。

が、福岡先生のフィードバックで、鬼のように放置することで、学生は自分たちがやらないと前に進まないと思わせることは、何回かSGDをするのであれば大切と言われました。

SGDのときについつい自分がしゃべってしまう先生もおられるようなので、沈黙に徹した私のデモンストレーションもある意味わかりやすい例だったかなあと振り返ります。ただし、重い雰囲気の中で学生はつらかっただろうにと思います。そこはゴメンナサイといいたいところです。

さて、第2部は、私が勝手に考えたスケジュールにより、福岡先生によるミニレクシャーの時間がありました。私が知りたかった実習指導のためのヒントが盛りだくさんでした。手間暇かけて用意したワークショップなので、少しは自分のためになるようなこともないとやってられないですが、このレクチャーだけでも大満足でした。

さらには、ディスカッションのあとの質問タイムでは、SGDやファシリテーションとは、関係ない部分での実習に関する私の普段の悩みを聞いてもらい、とてもすっきりしました。

他の参加者には、申し訳ないですが、ほぼ自分のために考えたワークショップで、ほんとに得るところが多かったです。
これからの展望

これからは、認定実務実習指導薬剤師のためのワークショップにとどまらず、指導者のためのワークショップの機会を増やすべきだと思います。薬剤師の世界では、なかなか、ワークショップを開催することは、提供側も参加側もまだまだ敷居が高いのかなと感じるところです。

最近、教育関係のワークショップには、参加してないのですが、やっぱり、おもしろいなあと思いました。また、岐阜のMEDCにも行きたいなあ。

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