2011/07/07

【課外活動】介護福祉士会の勉強会


先日、介護福祉士対象の勉強会の手伝いに行ってきました。県薬剤師会の介護保険特別委員会で企画している昨年からはじまった「くすりの話」をテーマにした勉強会です。1日中ある勉強会のうち1コマ(2時間程度)を使って、昨年は、くすり全般の話をしました。そういう話を聞くことは少ないようで、好評だったようです。今年は、疾患別の薬の話をすることになりました。

今回は、呼吸器疾患(喘息とCOPD)がテーマでした。1時間程度、疾患と薬についての話をしてから、吸入器の使い方について、デモンストレーションを行います。演者は、別の病院の先生ですが、演習の時間があるので、人手がいります。

朝から、長時間に渡る研修ですが、ほとんどの方が熱心に聞いておられました。ただ、温度差を感じたのも事実です。想像だけの話ですが、おそらく、様々な立場、様々な施設で働いておられて、求められることも様々な職種なんじゃないかと思いました。

病院で、看護師向けの勉強会をしたことがありますが、普段、いっしょに仕事をしているので、こんな知識を必要としている、これについては知っておいてほしいなど、研修のコンテンツを考えるのは容易です。しかし、よく考えたら、”介護士”というざっくりとしたカテゴリーについて、よくわかってないなということに気づきました。

加えて、普通の研修会なので、机は、教室形式に配置されており、デモンストレーションをしたり、実際に手を動かして演習をするのには、やりにくかったという反省点もありました。やはり、グループで円になって、演習はやるべきですね。

必死に講義内容をノートの取っている方、吸入器のデモ器を興味深く触られている方がいる一方で、そうでもない方も。すぐに業務に役立つという意味では、なかなかすべての方のニーズに答えるのは難しいのではないかと思いました。それでも、薬剤師の持っている専門性をアピールするには、絶好の機会です。

これから、在宅医療の場に薬剤師がでていくためには、様々な職種の方と関わっていく必要があります。多くの介護施設や在宅での薬の管理という面で、薬剤師が必要とされる場面は必ずあると思います。薬剤師は、こんなことができますよという発信も必要ですが、介護士、ヘルパーなど介護に関わる職種の仕事内容や専門性を知っていく必要があるのではないかと感じた研修会でした。

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