マッシー先生のワークショップですが、シナリオを提供するということに加えて、もう1つ重要な任務がありました。SPさんへのフィードバックへのフィードバックです。
<関連記事>
岡山SP研究会代表の前田さんから頼まれていたのですが、iPhoneの充電が切れていたので、見逃していました。なので、後から振り返ってみたいと思います。
模擬患者のこころえ10か条の最後の項目として、SPにしかできないフィードバックをあげました。
今回、あとから振り返ってみて、結論からいうと、2人ともSPにしかできないフィードバックをしていたと思います。
具体的にいうと、
森田さんのシナリオの場合 |
「最初に笑顔で見つめられて、間があった。そこで、自分から話さなきゃ話が進まないんだと思った。」というフィードバックがありました。
実は、ロールプレイの冒頭での沈黙や笑顔の部分については、周囲でみていた人からの意見としてあがっていた内容でした。
「最初の笑顔が良かったです。」では、具体的ではないし、「最初の笑顔があったから話せました。」でも、いまいちわからない。
どうして、学生には話さなくてマッシー先生には奥底にある事情について話をしたんだろうという疑問が多くの人にわいたと思います。
今回のフィードバックは、見ている人が思ったことに対して、なるほど思わせるフィードバックでした。
野々山さんのシナリオの場合 |
医療面接は初めてだという医学部4年生とのロールプレイに対するフィードバックは、やさしい雰囲気が伝わってきた、「睡眠薬を出します。」と言われて逆に不安になった、最後は真剣さが伝わったというフィードバックでした。
初めてなので、なかなか、スムーズにいかなくて、迷いも多い面接だったと思うのですが、みていて彼のゆるぎない姿勢と何かほっこりしたものを感じました。
でも、周りから見ていると初めてなのにすごかったというフィードバックしかできない。なんとなく良いことはわかるのですが、具体的なフィードバックができないんですよね。
そこを野々山さんがどう感じていたのかを伝えてもらうことで、とても具体的になりました。面接に挑戦してくれた通称”アニキ”にもフィードバックが伝わったと思います。
おわりに |
SPにしかできないフィードバックを目指すには、患者としての軸がぶれないようにする。 具体的には、役作りを徹底的にすることで、実行できると思うのですが、ここに来るまでには、SPとしていろいろな経験を積んで、もがいてもがいて、ふっと力が抜けたときに、ここまでこれるんだろうと思いました。
<関連記事>
0 件のコメント:
コメントを投稿