ポートフォリオが理解できない? |
2006年から訳もわからず始めたポートフォリオだったが、何回か繰り返すうちに、だんだん掴めてきた。それでも、いろんなタイプの学生にポートフォリオを経験してもらったことで問題も出てきた。学生にアンケートをすると、ポートフォリオについて、”結局最後までよくわからなかった”という意見が、1つ2つ出てくるということだ。20人のうち1、2人なので、1割ぐらいの学生は、よくわからないけど、言われるがままにやっていたということになる。
実習オリエンテーションでは、たっぷり時間をかけて説明していたつもりだったが。
(c) 420|写真素材 PIXTA
わからなかったと答えた学生も、こちらの意図していることは、記録していたし、内容も問題なかった。じゃあ、何で理解できなかったと思ったのだろうか?
答えは学生のポートフォリオの中にある |
(c) CHIRO|写真素材 PIXTA
なので、ワークシートを活用している。記入していけば、中長期および短期の目標をたてることができる。振り返りも、言われるがままに、1日、1週間、実習期間全体を振り返って、まとめてみるということができてしまう。
例えば、ありがちな今までの実習の記録
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ポートフォリオで目標と振り返りの要素を入れると…
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単に実習の記録を書いてもらうのではなく、項目にわけるだけで、随分、具体的で学生の成長や個性が見えてくる実習の記録となっていく。学生自身もあとから振り返って自分の成長を感じられるだろうし、指導者側もどんなことに興味があるのか、どんな気づきがあったのか、どこでつまづいているのかなど、具体的な指導ができるようになる。
結局、わからないままでいいのか? |
学生がポートフォリオの概念を完全に理解していなくても、ワークシートを用いれば、なんとななることはわかった。それでも、ポートフォリオの本質をわかっていると最終的なゴールがわかっているのだから、ポートフォリオを作成するほうが、学びが多いことは明らかだ。
最近では、実務実習初日のオリエンテーションでガー・レイノルズのプレゼンテーションZENを使って、ポートフォリオについて話をしている。特に抽象的な話とプレゼンテーションZENは、相性がいい。
高解像度の画像を使ったプレゼンは、少なくとも大学の講義ではみたことがないという意味でインパクトはあるようだが、まだまだ、学生を一気にその気にさせるプレゼンはできていない。
ポートフォリオの概念について伝えることは難しいが、これからも力を入れていきたいところである。
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