2011/08/16

【実務実習】ポートフォリオを振り返るための方法

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凝縮ポートフォリオを作成する

学習(実習)を振り返るための方法の1つである凝縮ポートフォリオは、実習の期間中、もしくは最終日に、学生に作成してもらって発表してもらうことにしている。

学生に説明しても、最初は、濃縮ポートフォリオ、違う凝縮ポートフォリオって何?っていうチンプンカンプンな顔をされるのがいつもの反応だが、作業を進めていくうちに、だんだんとその意味がわかるようだ。

凝縮ポートフォリオを作成するプロセス

1.客観的に第三者的な視点で今まで作ってきたポートフォリオを眺める(俯瞰する)
2.自分にとって、重要だと思うところ、気になるところの断片を集めてみる
3.集めた要素を使ってテーマに沿って凝縮ポートフォリオを作成する。

何よりも重要なのは、客観的に自分のしてきたことを眺めてみるというプロセスだ。もちろん、作成された凝縮ポートフォリオが、他の実習生や指導者、にとっても有用なものであれば、さらに良いことだと思う。

振り返りの段階

今まで、多くの学生の凝縮ポートフォリオをみていて、いくつか段階があるのではないかと感じている。本当の意味での振り返りは、すべての学生ができるわけではない。

どんなテーマについてまとめるかは学生に任せている。まとめ方も自由だ。そうなるといろいろな方向性の凝縮ポートフォリオが完成する。

大きく2つにわけると、外に発信するタイプのもの、自分の内面を掘り下げるものがある。どちらにしても、振り返りの段階があると思う。この段階は、特に本に書いてあることではなく、自分自身がなんとなく感じていることだ。

1.実習でしてきたことを振り返る
2.実習で思ったことや考えたことを振り返る
3.実習で感じたことを振り返る
4.実習の中で知らなかった自分を発見する
5,自分自身の振り返りが周りへも影響を与える

知識や事実を理論だててまとめてアイディアを提案していてすばらしい凝縮ポートフォリオを作成してくる学生もいるが、過去、それ以上に、聞いている人の気持ちを動かすのは、自分自身を見つめて、恥ずかしいと思っていたことをさらけ出した学生の発表だったと思う。


"ポートフォリオ評価とコーチング手法―臨床研修・臨床実習の成功戦略!" (鈴木 敏恵)

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