凝縮ポートフォリオを作成する |
学習(実習)を振り返るための方法の1つである凝縮ポートフォリオは、実習の期間中、もしくは最終日に、学生に作成してもらって発表してもらうことにしている。
学生に説明しても、最初は、濃縮ポートフォリオ、違う凝縮ポートフォリオって何?っていうチンプンカンプンな顔をされるのがいつもの反応だが、作業を進めていくうちに、だんだんとその意味がわかるようだ。
凝縮ポートフォリオを作成するプロセス |
1.客観的に第三者的な視点で今まで作ってきたポートフォリオを眺める(俯瞰する)
2.自分にとって、重要だと思うところ、気になるところの断片を集めてみる
3.集めた要素を使ってテーマに沿って凝縮ポートフォリオを作成する。
何よりも重要なのは、客観的に自分のしてきたことを眺めてみるというプロセスだ。もちろん、作成された凝縮ポートフォリオが、他の実習生や指導者、にとっても有用なものであれば、さらに良いことだと思う。
振り返りの段階 |
今まで、多くの学生の凝縮ポートフォリオをみていて、いくつか段階があるのではないかと感じている。本当の意味での振り返りは、すべての学生ができるわけではない。
どんなテーマについてまとめるかは学生に任せている。まとめ方も自由だ。そうなるといろいろな方向性の凝縮ポートフォリオが完成する。
大きく2つにわけると、外に発信するタイプのもの、自分の内面を掘り下げるものがある。どちらにしても、振り返りの段階があると思う。この段階は、特に本に書いてあることではなく、自分自身がなんとなく感じていることだ。
1.実習でしてきたことを振り返る
2.実習で思ったことや考えたことを振り返る
3.実習で感じたことを振り返る
4.実習の中で知らなかった自分を発見する
5,自分自身の振り返りが周りへも影響を与える
"ポートフォリオ評価とコーチング手法―臨床研修・臨床実習の成功戦略!" (鈴木 敏恵)
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