実習中は、正直、学生への説明や発表会に出たりする時間が、通常業務を圧迫し、いわゆる仕事がまわっていないという状況に陥る。遅くまで仕事をしているとなんとも言えず虚しくなることが何度もある。
それでも、今まで、学生実習に関わってきたのは、学生が何かに気づいたり、大きく成長したりする姿をみることができるという楽しみがあるからだ。
時に、学生から思いがけず、ハッとさせれらる言葉を聞かされることがある。昨年も凝縮ポートフォリオの発表で、いくつか、こころに残った言葉があった。
発表を聞いていた大人(指導薬剤師、指導教員)全員が、グッとこころに響いたのが、次のフレーズ。
「どんな道を選ぶのかではなく、選んだ道をどう生きるか。」
学生にとって、実務実習に来るということは、将来、自分は、どんな仕事がしたいかを考える機会でもある。なので、自然にこの言葉だ出てきたのだろう。
それにしても、すでに、道を選んでいる”大人”にとっては、自分自身を振り返る一言だと思う。日常業務でいい加減になっていることも、いやいや、もうちょっと必死になってみてもいいんじゃないと見つめ直すいい機会になる。
毎回、学生の発表(特に、凝縮ポートフォリオの発表)では、学生の素直な感想や考え方に、こちらが考えさせられることが多い。そんな密かな楽しみがあるから、実習に関わることをやめられないのだと思う。
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