2011/08/10

【模擬患者】シナリオへのこだわり(2)症状の経過は時系列で


模擬患者用シナリオの2つめのこだわりは、症状は時系列で書くということです。当たり前のようですが、例えば、症状を、発熱38度以上(昨晩から)、咽頭痛(++)、頭痛(+)、鼻水(ー)、咳(ー)と箇条書きで書くこともできます。

しかし、これは、医療者が、患者の話から情報を整理したときの形です。患者にとっての物語の中で、症状を織り交ぜるというやり方でシナリオを書いていきます。SPさんにとって、患者の症状を覚えやすくし、イメージしやすいようによりリアルな場面を考えています。

1週間前から、残業続きで帰宅が遅く、睡眠不足が続いていた。2日前の朝には、喉の調子が悪かった。その日に、帰宅してから、寒気がしてどうも体がだるいので早く寝ることにした。夜中に目が覚めて熱を測ってみたら、38度台だった。とりあえず、朝まで寝ようと思って、朝になってもよくならない。咳や鼻水はでないが、とにかく喉が痛くて声も嗄れている。来週の出張でのプレゼンもできなくなってしまうと思い、仕事を休んで近くの病院を受診することにした。

とまあ、こんな具合です。まるっきり、このままではないですが、数年前に、扁桃腺炎で1週間寝込んだときのことを思い出してかいてみました。

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