2011/08/09

【実務実習】ポートフォリオの3つの要素(3)学習のプロセス

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外国語の勉強[1694735] - 写真素材



ポートフォリオに何を入れるのか?

具体的にポートフォリオに何を入れていくのかというと、学習に関係するものすべてということになります。ポートフォリオは、単なる”実習の記録”ではないのですが、日々、学生がしていることは、以前からあった実習の記録の作成と感覚と似ています。
ポートフォリオには、日々の実習の記録、実習の中で発生した資料や作成した発表資料など、どんどん入れていきます。どんなものでも、自分が価値があると思ったものは、なんでも入れておきます。



学習のプロセスを入れておく意味

学習のプロセスが記録されていることによって、振り返ったときに、学習者はより成長を感じることができます。また、最終的な成果(例えば、テストの結果やプレゼン)だけではなくて、プロセスがあることで、指導者に学習したという証拠を示すことができます。

指導者は、うまくいかなかったときには、そのプロセスに対してフィードバックすることができますし、うまくいった場合も、成果物だけではなくて、その途中でどんなことを考えていたかも垣間見ることが出来ます。

薬学生での実務実習の特徴として、多くの学生が大学外の施設での実習をしています。となったときに、ポートフォリオがあればどんな実習をしたか大学へ実習が終わったあとからでも、提出できるということになります。

大学では、事前学習が実施されていますが、現場での実務実習の内容を踏まえて、事前学習を改善していくための資料とすることもできます。薬局と病院でそれぞれ11週間ずつ実習するわけですが、特に重複する教育目標に関してどんな勉強をしてきたかという情報共有にもなると思います。



ポートフォリオに記録しておいてほしいこと

最近、気づいたことですが、学生にポートフォリオに是非とも記録しておいてほしいと思うのが、何かイベントがあったときの感情や思いをポートフォリオに入れてほしいと思います。

そのときには、すごく感動したり心が動いたはずなのに、11週間もたつと意外と瞬間的な感情は忘れてしまっているようです。しかし、なかなか、学生は感情については記録に残してくれません。

大学のレポートでは、事実から理論だてて考えた文章を求められると思いますが、自分が何を感じたか感情に焦点があたった文章は、ほぼ書くことはないからだと思います。

やはり、臨床現場で実習をする大きな意味は、患者さんと直接お会いするということだと思います。患者さんとの出会いは、心が揺さぶられるような体験であってほしいと願っています。なので、そのときの思いを、ブックマークをするように、書留めてほしいなあと思います。

そのあたりも、実習オリエンテーションでうまく説明できていないので、これからは、きちんと説明していきたいと思うところです。

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