どんな目標を含めるか? |
目標と一口に言っても、いろいろな目標がありますが、ポートフォリオに含めるとよい目標として、自分で立てた目標に加えて、カリキュラムに載っているクリアすべき教育目標も含まれると思います。
認定や評価の要素が重要なポートフォリオであれば、課題として与えられている教育目標が重要視されますし、学習のプロセスを重視するポートフォリオであば、自分で立てた目標が重視されると思います。
どうして目標を設定する必要があるのか? |
目標が必要だということは、漠然と感じていましたが、改めてなぜ必要かを考えてみました。まずは、振り返る際に、目標があることで、自己評価しやすくなります。また、学習者が課題だと感じていることが明確になり、指導者から、アドバイスがもらいやすいという利点もあります。
目標を立てることで1つ1つのプロセスで達成感を得ることができるのも1つの理由ではないかと思います。
学会などで、”実習始めたばかりの学生が目標を立てられるのか”と言われたことがありますが、なんとかなるものです。実習オリエンテーションで、いきなり目標を考えさせて、みんなの前で発表させてしまいます。
ちょっとした儀式になっていて、学生の中には、気が引き締まった。改めて、実習する意味を考えたと言う学生もいました。
どうやって目標を立てるのか? |
病院実習が始まると同時に学生には、ビジョン(願い)とゴール(目標)を考えてもらいます。これも鈴木敏恵さんの著書を参考にしています。
”ビジョン”と”ゴール”の違いについてよく聞かれるので学生には、次のように教えています。ビジョンとは、遠い未来の自分自身を想像したときのこと、ゴールとは、11週間の実習が終わったら達成できそうな目標と教えています。
もしくは、ビジョンは、そう簡単に変わることはないけど、ゴールは、もしかしたら、実習をすすめていくにあたって、変化があるかもしれないし、変更しても構わないと言っています。
そして、学生は、毎日目標を立てます。これは、自分で考えた目標でもいいし、教育目標から選んでもいいと伝えています。
1週間に1度は、振り返りシートで1週間を振り返り、また、次週への目標を考えてもらいます。この繰り返してで目標を立てる→実習でいろいろ体験する→自分の課題や矯味を発見する→また実習の中で勉強する、というサイクルを続けていきます。
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