2012/02/11

【本】理系のためのクラウド知的生産術


"理系のためのクラウド知的生産術 (ブルーバックス)" (堀 正岳)

”理系のための”と”クラウド”の2つのキーワードで、何も考えずにアマゾンで予約注文して買った本です。ブルーバックスだけあって861円と安いのも魅力的。

著者の堀さんは、地球温暖化の影響評価と気候モデル解析を中心に研究している研究者で、理学博士です。なので、理系研究職向けの本と言えるかもしれません。

私は、普段から”研究”をしているわけではありませんが、大学病院に所属している以上、論文(日本語ですよ)を書くというタスクは避けられません。最近、書かないといけないのにいっこうに前へ進まない論文を書くという作業をなんとか前進させたいという気持ちもあり、何かヒントにならないかと思い購入しました。

この本で紹介されている主たるクラウドサービスは、Google, Dropbox, Evernoteです。 すでにクラウドを使っている人にとっては、そんなの知っているととらえられるかもしれません。これら3つのサービスをどう研究者の生産性を高めるのか、そこに集中的に解説されています。

実行してみようと思ったことを2つ挙げます。

1.メールの処理
 

・生産性が一番良い朝一番にメールの処理をするのは効率が悪いので、朝一番でメールをみないことにする。

・ついついだらだらとメールを確認してしまいがちですが、時間設定をして、すぐに返信できないものは、とりあえずのメールを送ることが1つの方法だと思います。

・iPhoneを利用して、通勤中にメールチェックをしてしまい、メールチェックのタイムシフトを行う。

これらの中で、すぐにできそうなこと、”メールは、朝みない”というルールです。確かに、朝のメールチェックで結構、時間を取られている気がします。

いつも同じ時間で終われば良いのですが、メールの数や内容によって、処理にかかる時間が違ってくるのが問題だと思います。

iPhoneを使ってメールチェックするのは、電車通勤の人にはいいかもしれません。私は、自転車で15分ですので、ちょっと活用しにくいのかなと思います。

2.論文を書く

ここが一番読みたかったところです。論文を書くために使うツールは、Googleドキュメントです。とてもシンプルな方法です。iPadアプリのテキストエディターでも紹介されるのかと思いきや、インターネット環境があれば、誰でもどこでも実行できてしまう方法ですよね。

実は、今まで、Googleドキュメントは、どうも苦手でした(ダウンロードすると名前が変わってしまったりするので、何かの設定でしょうか)。あとで、Wordファイルとしてダウンロードして体裁を整えればいいわけで、あまり改行とか改ページとか気にせず書けばいいんだということに気づきました。

英語の論文を体裁よく書くための方法も書いてありました。英語で論文書く予定はないので、私には、関係ないですが、「英語の論文かかなきゃいけない。」と戦々恐々としているうちの旦那さんに教えてあげたいと思います。

 

そのほかにも・・・

無料の論文管理ツールMendeley についても、具体的な使い方を紹介してありました。存在は知っていましたが、私は、普段から、がんがん論文読む環境ではないので(本当は読んだ方がいいけど)、とりあえず、気になる論文は、PDFでEvernoteへ放り込んでます。

Mendeleyも何かに生かせないかと思っています。

理系でなくても、目の前の書類の山をなんとかしたい、メールボックスに並ぶ大量のメールをなんとかしたい、もっと生産性を上げるために時間が欲しい、雑用ではなくてよりクリエイティブな仕事がしたいという方にもおすすめです。

おまけ

このブログを書いていて思いましたが、メールの処理、書類の整理もしくは探索、電話への対応などなど、時間をとられている人は多いと思います。それでもし、”仕事をした気になっている”としたら、なんと恐ろしいことかと思いました。そういうことに気をつけたいなと考えさせれました。


"iPhone情報整理術 ~あなたを情報’’強者’’に変える57の活用法!(デジタル仕事術シリーズ)" (堀 正岳, 佐々木 正悟)


"モレスキン 「伝説のノート」活用術~記録・発想・個性を刺激する75の使い方" (堀 正岳, 中牟田 洋子)

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