先週の土曜日に、岡山大学病院で中四国模擬患者(SP)フォーラムが開催されました。模擬患者さんは、以前に比べれば増えていますが、まだまだ、一般的には知られているわけではなく、なかなか横のつながりができにくいという実情があります。
医学教育に携わる模擬患者さんたちは、模擬患者をしているからこそわかるさまざまな悩み、葛藤、喜びがあると思います。普段の自分たちの活動や課題を共有して、ディスカッションをすることを目的としてフォーラムでした。
模擬患者は、資格試験があるわけではないですので、模擬患者に対する心構え、活動内容、やり方など本当にいろいろあります。ただし、学生や医療者と向き合い、コミュニケーション学習のお手伝いをするという模擬患者ならではの気づきのプロセスは、非常に似ているものがありました。
高知の模擬患者さんが、1人1人が違っていていいと認めると、肩の力が抜けて本当に楽なったと発表されていました。これは、誰かに言われて気づくことではなく、自らが模擬患者としての活動を通して気づかれたことです。
コミュニケーションを取り扱っているという前提があるので、模擬患者として活動していく中で、仲間同士のぶつかり合い、自分自身の嫌な部分を認めないといけない、そんな瞬間が必ず訪れるように感じました。
そういったことを乗り越えられた模擬患者さんは、肩の力が抜けて、コミュニケーション学習に参加する学生や医療者に対して、すばらしいフィードバックができるのだと思います。
いろいろと考えさせられる出来事もあり、模擬患者こころえ10個条を考えてみました。
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