2011/09/08

【模擬患者】保険医協会でのSP研修

先日、SPが参加する医療コミュニケーション研修の中で、プレゼンをしました。

全体の進行は、別の人に頼んだのですが、SPについてのプレゼンや、後半のロールプレイの説明は、私が進めていきました。

SPが参加する研修は、保険医協会で、歴史ある勉強会シリーズ(第239回でした)の中での画期的な新たな取組みです。

どうなることかと心配していましたが、思った以上に和やかに研修が進みました。実際に、ロールプレイをSPさんとするわけですから、正直、うまくいくかなあと思っていましたが、意外にも、進行はうまく行きました。

もちろん、反省点もあって、医師ばかりの研修会だと思っていたら、他の職種の方も参加されていて、初診での医師の診察の場面というロールプレイは難しかったという意見が多かったです。

今回の研修で用いたのが、3つのパターンの医療面接の練習方法です。

この方法は、中野重行先生が、考案された方法です。 Aパターンとは、理性よりで、鑑別診断をどんどんすすめていくというもの、Bパターンは、患者さんの背景に焦点をあてて気持ちを聴いていくというもの。Cパターンは、AとBをおりまぜながら面接を進めていくというものです。

Cパターンが一番いいように思いますが、実は、AとBも良い悪いというものではないです。状況や相手によって、私たち医療者は、自分のモードを自然にかえていると思います。

そこで、ロールプレイでは、普段の自分とは違うと思うパターンをしてもらいました。 普段、しているのと違うから難しかったと言われる方が多かったのですが、普段していない型ですると、自分自身のコミュニケーションの幅がわかって、普段の業務の中で患者さんとコミュニケーションの幅が広がるということがこの研修会の狙いです。

他にも普段と違う自分をやってみることの利点があります。普段の自分でないので、失敗したとき(自分がそう感じたとき)傷つく可能性が低いこと、難しいかなと思うことをあえてやってみることで、よりその人らしいコミュニケーションのあり方が出るということです。

まだまだ、このロールプレイのやり方については、今後、いろいろとやり方を工夫していきたいと思っているところです。

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