2011/09/23

【本】コンピュータが仕事を奪う


"コンピュータが仕事を奪う" (新井 紀子)

今までの歴史の中で、どのような知的活動が、コンピュータにとって代わられてきたか、もしくは、人間にしかできないことはなんなのかを教えてくれる本です。

さらには、自分たちの子供たちの世代が職業人としてコンピュータに仕事を奪われずに生き残っていくための教育とはどんなものかが書かれていました。

数学の理論が端々に出てくるのですが、それほど、難しくなくサラッと読むことができます。

第一次産業は、産業革命後の機械化によって、人がしていた仕事がとって代わられてきたが、今度は、第二次産業も、人工知能と化したコンピュータによって、人間がコンピュータの下働きをするようなことが起こる可能性があるというのです。

SF映画に出てきそうな話のように聞こえますが、現在のコンピュータに何ができるのかと書いてあり、映画の世界もそんなに遠い話ではないなと感じました。

進めようとしている作業に、コンピュータに指令を与えることができる人やどんなプログラムが必要かを考えることができる一部の人のみが職業人として、社会に必要とされるようになると著者は、これからについて予測しています。

今では、小学生もパソコンを使った授業があるようですが、MicrosoftのOfficeの使い方を勉強するのではなく、本当の意味でコンピュータとはなんなのかを勉強する教育が必要だと感じました。

第三次産業である医療の世界は、労働力が人から機械へとって代われれるということは、なさそうですが、コンピュータを使うことはあっても、使われないようにしたいものです。

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