2012/03/22

【教育】ポートフォリオミニWS開催しました!

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OCSIAという医学部のサークルの活動に関わっていますが、そちらの縁があって、医学部の学生とも仲良くしてます。OCSIAは、医学の勉強をするサークルですが、普通の勉強とはちょっと違っていて、普段は、月1回の模擬患者さんとの医療面接、年に何回か、外部講師をお呼びしてのワークショップをしています。

定例会には、ボランティアで岡山SP研究会から模擬患者が来てくれるし、ワークショップには、有名な先生方が手弁当で喜々としてやってこられます。ほんとにすごい先生がたなのですが、自分のことを求めてくれる若者(学生)がいると思えば、苦にならないのだと思います。

医学部の学生と関わっていると、こうやって、医者になっていくのかと、いろいろな面で興味深く、できることはお手伝いしています。先日、「ポートフォリオをしてみたいんだけど、教えてくれませんか?」と依頼がありました。

OCSIAでは、5月に外部講師をお呼びして、医学部生のためのポートフォリオワークショップを開こうということになっています。その前段階として、誰かポートフォリオを実践してみようということになったのが、このミニワークショップが開催された理由です。

ポートフォリオは、いろいろなところで広めたいと思っていることなので、待ってました!という感じです。なので、普段の仕事、学会、送別会、各種会議などで、まったく休む暇のない今日このごろだったのですが、ふたつ返事でOK出しました。

もちろん、今回、参考にしたのは、鈴木敏恵さんの本です。研修医、医学部生のための本をアレンジして薬学部の学生に使っているわけで、むしろ、医学部の学生が対象であれば、本家本元といったところです。


"ポートフォリオ評価とコーチング手法―臨床研修・臨床実習の成功戦略!" (鈴木 敏恵)

参加してくれたのは、10名です。てっきり、2〜3名くらい対象かと思っていましたが、今回の参加メンバーは、来年度から研修医という医学部6年生(国試受かった後の)、これから臨床実習が始まりますという学生、また、奈義で2年間地域医療の研修をされている現役の看護師さんにも参加していただき、バラエティ豊かでした。

まず、参加者全員で自己紹介をして、ポートフォリオについてのプレゼンをしました。このあたりは、薬学部の病院実習のオリエンテーションでも話をしているので、スライドを組み合わせただけです。

ポートフォリオがどんなものかを説明したあとに、ビジョンとゴールを考えてもらいました。たったこれだけのことですが、ビジョン(願い)とゴール(目標)という概念が、ちょっぴりとっつきにくいので、そこのディスカッションだけで盛り上がりました。

何か、例を用意しておくとよかったなと思います。途中で思いついた例としのビジョンとゴールは、メタボな人がいたとして、その人のビジョンが90歳まで生きるだとしたら、ゴールは、標準体重までやせる!というものになると思います。

いつも、薬学部の学生に目標を考えてもらうのですが、いきなり、考えろと言ってやってもらうわりにちゃんと考えてくれます。今回、たくさん、疑問や質問が出たので、実はなかなか難しい作業なのかもということがわかりました。病院での薬学生へのオリエンテーションも丁寧にやらないといけないなあということに気づきました。

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自分たちで立てた目標(ゴール)を参加者で共有してから、どうやったら、ポートフォリオを続けられるかというテーマでディスカッションをしました。

薬学部の学生の場合は、実習中の義務なので、いやでも続けられます。自主的にポートフォリオやってみたいという学生には、続けるために何らかの強制力が必要です。ポートフォリオは、楽しくやってもらいたいものなのですが、続けるということに関しては、結構、労力が必要です。

しばらく続けてみないと、ポートフォリオの神髄のようなものがみえてこないので、ここは、しんどくてもがんばってもらう必要があります。ディスカッションの結果として、いろいろな意見がでてきました。

・ポートフォリオ仲間をつくる

・ハードルを下げる(はじめから、完璧を目指さない)

・自分にあったやり方をみつける

などなど・・・

ディスカッションがすごく盛り上がっていたので、聞いていて面白かったです。ポートフォリオに興味を持ってくれて、なんかよくわからない抽象的な話なんだけど、やってみようと積極的にディスカッションしてくれてうれしかったです。

2 件のコメント:

  1. 鈴木敏恵です。とても楽しそうな様子がつたわり、うれしいです。本が役に立ってよかったです。

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  2. ご本人から、コメントいただけるとは・・・感激です!2006年から、薬学部の学生へ応用しており、本当にありがたく思っています。

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