2012/03/05

英語を話すということ

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photo credit: Shane Global Language Centres via photopin cc

大学院卒業前に、最後のチャンスと思って、カナダに英語の勉強をかねて1週間弱ホームステイしたことがあります。ホームステイ自体は、満足だったのですが、そのとき、なんとなく違和感を覚えた出来事がありました。

小さな田舎の街ですが、ホームステイや語学研修に人気の街らしく、多くのアジア人がいました。春休みだったこともあり、日本人もかなりの数いたんじゃないでしょうか。

到着してから、ホームステイを斡旋している会社のオフィスに行きました。日本人スタッフが常駐しているオフィスです。最初に簡単な手続きをしたように覚えています。受け入れてくれる方との待ち合わせ場所だったのかもしれません。

結構、時間があったので、オフィスにいたら、日本人女子のグループがオフィスにやってきました。とりとめのないおしゃべりをしています。

私を受け入れてくれた女性がオフィスに到着して、では、さようなら、と言ったところ、また、オフィスに来られますか?と聞かれました。

特に用はないので、来ませんと答えましたが、ちょっと驚かれたようです。

語学学校に通っている日本人の学生は、結構、週に何度か、オフィスを訪ねてきて、日本語を自由に使えるので、いろんな愚痴をしゃべって帰るのだそうです。

さっきのあれかと、思いました。話していた内容はたいしたことないのですが、正直、これじゃあ、英語しゃべれるようにはならないだろうなと思ってしまいました。

photo credit: Sprengben [why not get a friend] via photopin cc

カナダに行く以前に、大学2年のときにイギリスに語学研修に3週間だけ行ったことがあります。

日本人が少ない場所を選んだつもりでした。確かにマイノリティでしたが、数名は日本人がいて、やはり仲良くなるものです。実際、同じクラスだった子と仲良くなりました。

周りはスペイン人とかイタリア人とかスイス人とかばかりです。自分たちの国の言葉でしゃべっていると、正直、周りの人たちは、ちょっとしらけてしまいます。なので、周りに人がいるときも、2人でいるときも、日本語は、単語以外は、しゃべらないようにしました。

その日本人の友達とは、ほとんど英語でしか、自己紹介していないので、大学の専攻は?と聞かれて、pharmacyと答えていたのですが、ファーマシー→ファーム→農場→農学部というように、勝手に解釈していたことが、日本に帰ってからわかったという笑い話もあります。

イギリスでの研修は、ほんとに楽しかったし、今でも、そのときの友達と仲良くしています。日本語をなるべく話さないようにしてよかったと思っています。

英語を早く上達するためには、日本語をしゃべらないように努力するということを言いたいのではなくて、英語の勉強をしにきて、日本人同士のコミュニティを作ってしまうことは、どうなのと思ったのです。

海外で英語の勉強をするということは、文化も一緒に感じるからこそ意味があると思います。

例えば、アメリカ人家族の家にホームステイすることになったとします。初めての日に、

Which do you want some orange juice, or apple juice?

と聞かれて、日本人だと、ほとんど面識のない人の家にお邪魔しているとき、どちらでもいいですよ(都合のよいほうで、みなさんが、好むほうでいいですよ)と言ってしまいがちです。

でも、そこで、I'd like to drink orange juice.と答えるか、もしくは、甘いジュースは欲しくないなと思ったときI just want to drink some water.と答えるほうが正解なのです。

どちらでもというあいまいに答えることは、ほぼありません。何かと聞かれるので、実際、どちらでもよくても、どちらかをくださいとはっきりと答えるようにしていました。

つまり、英語をしゃべるためには、英語の発想に切り替える必要があると思っています。

ふと、思いついて、書いてみました。英語の勉強方法については、いろいろと思うところがあるので、また、書こうと思います。

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