一冊の本との出会い |
今までしてきたことの中で、一番、インパクトが大きいのは、
ポートフォリオだと思う。2006年くらいから、学生の実習スケジュールとか、実習内容とか本格的に関わるようになった。自分なりに医学教育関連のことを勉強していた頃だったので、いろんな書籍をあさっていた。
そんなとき、医療系の専門書籍コーナーで一冊の本を見つけた。研修医や医学生が、臨床研修や臨床実習で使えるものとしてポートフォリオ評価が紹介されていた。これを薬学部大学院生の病棟実習で使えないかと思ったのが始まりだった。
ポートフォリオのおかげで、論文も書いたし、シンポジウムにも呼んでいただいた。なんと、eラーニング大賞までいただいてしまった。
何がそんなによかったのか? |
おそらく、注目された理由は、ポートフォリオ評価の評価という言葉だろうと思う。薬学6年制が始まり、2010年から長期間に渡る実務実習が開始された。そこで問題になったのが(今でも問題だが)、学生をどう評価するのかということだ。
しかし、ここでいう評価というのは、評価という言葉を聞いて一般的にイメージされる成績をつけるための評価とは少し異なっている。大学での成績に反映させることはできなくはないが、そんなことはどうでもよくて、別の目的の方が大きい。
2006年から、病院実習の中で、ポートフォリオを始めてみて大きな手応えがあった。医療薬学の論文にすることもできた。しかし、実際に、論文で表現できたことはほんの一部のことだった。
ポートフォリオの良いところについては、具体的には一言では言えないことばかりだ。少しずつこのブログで表現してみたいと思う。
医療薬学, Vol. 33 (2007) No. 7 pp.591-600
ポートフォリオのこれから |
2010年から6年制の実習が始まって1年経過した。実習の中で使っているポートフォリオについては、なんとか軌道に乗り、ひとまずは、一段落というところだが、ポートフォリオには、まだまだ、可能性があると思っている。学生だけではなく、現役の薬剤師にだって役立つものだ。ただ、学生と同じようにはできないのでそこを工夫していく必要がある。
今まで、何度か学会やシンポジウムでポートフォリオについて話をする機会をいただけた。注目していただいてありがたい話なのだが、残念なのがポートフォリオの本質がうまく伝わっていないことだ。自分自身のプレゼン能力の未熟さともいえるが。今後はそこを何とかしたい。
さっき書いたコメントはいずこへ?
返信削除すいません。承認制にしているので、見た目消えてしまうのですが、確認すると反映されます。
返信削除とうとうたどり着きました!
返信削除さっき、田中さんに呼んで聞かせました。声に出して読むことがこころに、より響くことを感じればこそです。
当然、涙があふれました。田中さんも感動が表情に出ていました。
幻になったことが残念です。気がついてあげれなくてごめんね。
あとがきがあれば、変な苦しみもなかったかなあ^^;なんて思っちゃいました。
本当に“対話の”時間がどれだけ私を癒してくれたかを振り返っていました。
前田さん、コメントありがとうございます。でも、違う記事のところにコメント入っちゃってます。いいですけどね…コメントの投稿の仕方がそんなにわかりにくかったですかね。
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